高血圧の重軽度の違いでミカルディスの有効率は異なる

ミカルディスはアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)に属する降圧薬で、2002年に発売が開始されています。ミカルディスはARBの中では血圧を下げる力は中程度と考えられています。
ARBはレニン・アンギオテンシン・アルドステロン系(RAA系)に作用して血圧を下げます。レニンが分泌されるとアンジオテンシンⅠがアンジオテンシンⅡに変換されます。アンジオテンシンⅡと言うのは、血管を収縮させて血圧を上げる体内物質です。
アルドステロンⅡは血液中のナトリウムを増やして血圧を上げる体内物質です。ARBはアンジオテンシンⅡを受け取るアンジオテンシンⅡ受容体をブロックすることで、血圧を下げてくれます。
軽症・中等症本態性高血圧症に対するミカルディスの有効率は、76.8%という報告が届いています。重症高血圧症に対する有効率は79.3%、腎障害を伴う本態性高血圧に対する有効率は65.0%となっています。
このようにミカルディスは重症高血圧症や腎障害を伴う高血圧症に対しても、高い効果があることが分かります。そして効果が24時間と長く続くことも、うれしいメリットです。1日1回の服用で済みます。
飲み忘れることが多いのが昼食後の服薬ですが、ミカルディスは通常は朝1回の服用でOKです。1日の服薬回数が多いほど、薬の数が多いほど、病気に対して積極的に治療しようという士気が低下しやすい傾向があります。
朝1回だけの服用で済むことで、「病気を治そう」とか「きちんと薬を飲んでうまく血圧をコントロールしよう」等の意欲が上昇します。
ミカルディスには、20㎎錠と40㎎と80㎎錠の3剤形があります。通常は1日1回40㎎の服用です。20㎎からスタートして症状や年齢などに合わせて加減することが多いのですが、3剤形あるので微量調整もしやすくなっています。
軽症・中等症本態性高血圧症にも腎障害を伴う高血圧症にも重症高血圧症にも高い効果があり、服薬管理もしやすいミカルディスを上手に使って血圧をコントロールし、より健やかな毎日を送りましょう。
ARB全般の特徴として、臓器保護作用があることが大きなメリットです。心臓や腎臓を守りつつ血圧を下げてくれます。
そのため、心臓や腎臓の機能が衰えてきている高齢者にも使いやすいので、ARBは近年、多くの医師に広く使われている降圧薬です。
ミカルディスは、これらの特徴を生かして心不全や腎不全のある高血圧患者さんにも使えます。また、血糖値改善作用や尿酸値改善作用もあるので、糖尿病や高尿酸血症がある人にも使いやすくなっています。
高齢化社会が進む今の日本では老化現象に伴って一人の患者さんが複数の疾患を抱えていることも珍しくありません。
このような患者さんが大切な臓器である心臓や腎臓を保護しながら血圧を下げることができるようになり、ARBは多くの高齢者がたくさんの恩恵を受けている降圧薬と言えるでしょう。
また、ミカルディスは糖尿病予備軍や高尿酸血症で痛風に要注意と言われている働き盛りのサラリーマンや何かと忙しい主婦にも多くの恩恵を与えています。
お昼休みもゆっくり取れないことが多い働き盛りのサラリーマンにとって、昼食後の薬の服用は何かと忘れてしまいがちです。
たったの1種類のミカルディスを朝食後に飲むだけで、血圧のコントロールと血糖値改善や尿酸値の改善が同時にできるというのは、とても有難いことです。
また、降圧薬を飲むことの最終目的は血圧を下げることだけに留まりません。降圧薬を服用する最終的な目的は、血圧が高いことによって血管がダメージを受けて動脈硬化が進行するのを防ぐことです。
そして、動脈硬化が進行して心筋梗塞や脳梗塞などの脳卒中や腎臓疾患などの合併症が起きるのを防ぐことも目的の一つです。脳梗塞などの脳卒中で寝たきりになるのを予防するのも、降圧薬を服用する大きな目的の一つになります。
ミカルディスで臓器保護を図りながら血圧を上手くコントロールするということは、これらの疾患を予防することにまで繋がっていきます。



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