降圧剤が及ぼす二次性被害である血栓閉塞性肺予防

降圧剤とは高すぎる血圧を下げる目的で医師から処方される薬であり、今の日本社会では珍しいものではありません。理由は、高血圧が生活習慣病の一つだからです。日本の実情では降圧剤を服用している人、服用しなければならない人は大多数に上ると考えられています。服用しなければならないというのは、血圧が高いだけでは別段症状を示さず、多くは無症状であり、そのことから高血圧は、サイレントキラーとも呼ばれているからです。基礎疾患に高血圧を抱える人が気をつけなければならないことは、二次性の合併症疾患であり、この合併症の多くが重篤な疾患です。
中でも、血栓閉塞性肺という疾患が、重篤な症状を呈し最悪の場合、死に至ります。これはエコノミークラス症候群とも呼ばれ、足の静脈で作られた血栓という血の塊が、血管に詰まることによって臓器への血液供給が阻害されておこる致死性の疾患です。高い血圧は、足の血栓を一気に体の循環に押し出します。血栓は太い血管を問題なく通り抜けても、ガス交換の目的で毛細血管が張り巡らされた肺の微小血管にはつまるため、重篤な呼吸困難、血痰、肺水腫をきたします。日常生活を送る上で、血栓はそう簡単に形成されませんが、暑い夏の季節に脱水症状に陥り血液がドロドロになったり、手術などで長期的に寝たままの状態が続けばだれでもできるリスクがあります。いわば、誰にでも起こり得るものだということです。リスクを抱えた上にさらに高血圧というリスクを抱えれば、さらにリスクは上がります。
しっかりと血圧のコントロールをし、生活習慣にも気を配れば、血栓閉塞性肺も他の二次性の疾患も怖くはありません。生活習慣病を治すのは、降圧剤などの薬物療法と自分自身でライフスタイルを気をつける行動療法です。自分の体に関心をよせることは、積極的に治療に取り組むことができるうえ、血栓閉塞性肺を防ぎ、二次性に起こり得る障害を断絶することができます。



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